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ローカライズとは?

ここでは、バーテムズが主軸とするローカライズ、ローカリゼーション業務についてご説明いたします。

ローカライズ・ローカリゼーション

バーテムズで行っている仕事の中で現時点で一番量が多いものは、ソフトウェア・ローカリゼーションに関わるものです。

米国にM社というソフトウェア会社があります。多くの人がよくご存知の会社です。

時間を昔へと巻き戻して、M社がWというワープロソフトの最初のバージョンとなる製品を開発していたとしましょう。米国にある開発チームは、(米国外にもパソコンがあるなんて思ってもみませんから、というのは冗談ですが)通常は米国内で販売するためのいわゆる米語版を最初に開発します。

M社の経営部門は、全世界でWを売りたいと考えていますが、当然のことながら、米語版を売りつけても英語圏以外の人は使うことができません(イギリス人は、使えるにせよ、これは英語ではないと言うでしょう)。で、売るためには、現地の人が使える製品に作り直す必要があります。この作業をソフトウェア・ローカリゼーションと呼びます。

ソフトウェア・ローカリゼーション作業は、様々な言語で行わなくてはいけません。

例えばアジアだけを見てみても…

  • モンゴル:キリル文字モンゴル語、モンゴル民族文字モンゴル語
  • 中国・台湾:簡体字、繁体字
  • 韓国:ハングル
  • 日本:日本語
  • タイ:タイ語
  • ヴェトナム:ヴェトナム語
  • ミャンマー:ビルマ語
  • インドネシア:インドネシア語
  • フィリピン:タガログ語

…という具合に、結構あります。

それでは、M社は、そのようなソフトウェア・ローカリゼーションを行う部隊を社内に設けるでしょうか?

答えはノーです。

社内にそのような部隊を設けても、年がら年中、その部隊に滞りなく仕事が行くほどM社は多くのソフトを開発してはいませんから、通常は、社内で行わずに外注します。その外注先がソフトウェア・ローカリゼーション・ベンダーと呼ばれる会社です。代表的なベンダーは、米国、英国などに本社を構えています。日本に本社のあるローカリゼーション・ベンダーもあります。

弊社では、これらの会社の外注先の一つとして、英語版を元に日本語版を制作する業務を行っています。

ローカライズの仕事内容

次に、具体的にどのような作業があるか見ていきましょう。ここでは英語版を元に日本語版を作成する場合で考えてみます。日本語版を作るということは、要は英語版の製品パッケージ及びその中に入っているものを日本語化することなので、どういったものが入っていて、それはどのようにして作られているかがわかれば、日本語化の手順も見えてきます。

まずは、パッケージです。パッケージの作成には、QuarkXPressなどのDTPツールが使われることもありますし、Adobe Illustratorなどのグラフィックツールで作成されることもあります。

パッケージを開けると、その中には…

  • マニュアル(印刷物またはオンライン・マニュアル)
  • チュートリアルのCD
  • アプリケーションプログラムの入ったCD

…などが入っています。

マニュアルは、Wの場合は多分Wで作られているでしょうが、弊社では、Adobe FrameMakerで作られたマニュアルのローカライズが一番多く、また、それをセールスポイントにしています。

チュートリアルとは、ソフトウェアの説明です。映像、アニメーションや、場合によって音声も交えて行われます。こういったチュートリアルの作成によく使用されているソフトウエアがMacromedia Directorです。音声が入っている場合は、日本語の吹き替えを行う必要があり、その場合、声優やスタジオの手配をしなくてはいけないなど、かなり手間がかかるため、チュートリアルのローカライズは弊社ではほとんど行っていません。

最後に残っているのが、アプリケーションプログラムのローカライズです。アプリケーションプログラムはさらに、次の3つの要素に分けられます。

  • UI
  • ヘルプ
  • プログラム

UIとはUser Interfaceの略で、メニューやメッセージ部分のローカライズです。使用するツールとしては、翻訳した文字がメニューやダイアログボックスに適切に収まるように調整するために、プログラマが使うリソース・エディタを使用したりします。

ヘルプとはオンラインヘルプのことで、場合によってはマニュアル以上に翻訳量のある部分です。ヘルプもレイアウト上の問題が出てくるので、ただ翻訳すれば良いというわけではありません。専用のツールとしては、エクセルソフト社のRobohelpが有名です。

以上の作業をすべて行えば、パッケージもマニュアルも、アプリケーションを立ち上げた時の見かけも、日本語版になりますが、日本語のワープロとしては、まだ問題があります。

日本語が適切に表示されないかもしれませんし、日本語が表示されても、次のような問題が発生するかもしれません。

日本語の入力はできるが、行末に句読点が来ると
、次の行に泣き別れてしまい、これでは使えない

実際には、次のようにならなくてはいけません。

日本語の入力はできるが、行末に句読点が来ると、
次の行に泣き別れてしまい、これでは使えない。

こういった句読点が泣き別れないようにするための処理を禁則処理と呼びますが、米語版のワープロであれば、当然のことながら禁則処理機能はありません。したがって、日本語が適切に扱えるようにアプリケーションプログラム自身も改良する必要があります。プログラム自体の改良作業は簡単ではないので、この部分はさすがにM社の開発チームが行うことになるでしょう。

バーテムズではこのように、ソフトウェア自体の設計やチュートリアルを除く、ソフトウェア・パッケージ一式の日本語化を行っています。実際の作業は、翻訳やDTP、プログラミングなどの技術を身につけた人たちによって行われています。

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